過敏
病院の待ち時間である。
ただいま30歳。
昔、舞台の稽古中にやった首のむちうちは2、3年ほうっておいても治らなかった。
自分の身体の変化にとても鈍いので、
雨の日などにその首のところがなんだか軋んだりすることが、
なんだか軋むなあ、肩がこっているのかしら
なんて思っていたけれど、
どうも違う。
いよいよ整体でみてもらったら
どうやらむちうち?みたいに
なっていたらしい。
その整体で手首をふるとやけにスコンスコンとゆうねと言われた。
そういえば、手首も昔稽古中に受け身のとり方が悪く体重がのっかってしまい痛めたのだった。
今もお酒を飲んだり寝不足の日は手首がすこし軋む。
いよいよ身体に敏感にならんとこわいなあと思っていた今日この頃、
朝起きたら左足の薬指が赤く腫れて痛い。
ぶつけた記憶もない。
これは、、、ほっとくか、、病院行くか、、、。
と悩んだ結果、
30歳。いよいよだ、行こう。
と行った病院、骨に異常なし。
採血の結果を翌週聞きに行くことになった。
今はその採血結果を聞くための待ち時間だ。
薬指はもう、全く痛くない。
もらった薬も1回分しか飲まなかった。
敏感になるべきか、お金がもったいなかったのか、
いやはや、
それでも、
安心を、買ったのだ。
おばあさんはご飯を残していた
今日は金曜日。予定は特になく、仕事もスムーズに終了。歩いて帰りながら、今夜のご飯はどうしようかと考えていた。メニューは突然に決まった。どうしても麻婆豆腐が食べたい。麻婆豆腐が食べたい。近所にある美味しい中華料理のお店で食べて帰ることに決めた。
その店は割と狭く、テーブル席が2つとL字型のカウンター席のみ。テーブルはすでに埋まっており、カウンター席も両端は埋まっていた。わたしは左隣を1席、右隣を2席空け、座った。L字型の角にあたる部分だ。残りの空席はその3席のみだった。
麻婆豆腐と半チャーハンを注文し、しばらくすると3人組が来店した。70代半ばと思われる老夫婦と40代と思われるその息子。詰めて座りますね、と声をかけると、おばあさんはわたしの肩をバシバシと叩きながら「いいのよいいのよ!離れて食べたいから大丈夫よ!いいのよ!」と満面の笑み。息子は2席空いた方の奥に座り、おばあさんは1席空いた方に座った。しかしおじいさんがなかなか座らず、やっぱり詰めますよ!と席を立ちかけるとおばあさんに肩を押さえられ「座って座って!あなた優しいのねぇ!」とそのままバシバシ叩かれた。ニコニコしている。関西っぽさ全開のおばあさんだ。おじいさんも、空いた残りの席に座った。左におばあさん、右におじいさん。これからわたしは老夫婦に挟まれて麻婆豆腐を食べるんだ。
まあいいか、と思いしばらくすると先に麻婆豆腐だけが来た。とりあえず食べていると、おばあさんの元に麻婆豆腐定食が運ばれてきた。おばあさんの動きが視界に入る。キョロキョロとしていたが、腑に落ちない感じで止まり、定食についていたスプーンで食べ始めた。ああ、と思い箸を取ってあげて渡すと「あらー!なんで分かったのー!あなた優しいのねぇ!ここはやっぱ麻婆豆腐が最高よね!」と肩をまたバシバシと叩く。麻婆豆腐は始めて食べた。有名だったのか。美味しいですね、と笑うと、今度は右からおじいさんが「あなたは麻婆豆腐だけか!」と声をかけてきた。おじいさん、喋るんだ。半チャーハンを頼んだことを伝えると「そりゃいい!」と。その直後、半チャーハンも届いたのだが、半の要素はどこへ?と思いたくなるほどの量のチャーハンが来た。おじいさんは親指を立て「腹いっぱい食べれるなあ!」と笑顔。もりもり食べます、と伝え、黙々と食べていた。
しばらくして、おばあさんは先に食べ終えたようで「またね!ありがとうね!」と肩を叩いて帰っていった。近所に住む常連さんなのだろう。その後も黙々と食べるが本当に量が多い。もう残そうかな、と考えているとレバニラ定食を食べながらおじいさんがまた話しかけて来た。
「あなたは元気な子どもを産みます!」
確かに今日はゆったりしたワンピースを着ているが、お腹が目立っているようには思わなかった。なんにせよ間違えられたのであればショックだ。とりあえず、違うと言うのも面倒なので、ありがとうございます、と伝えまた食ベ始めた。
残して帰るか!と思った矢先、また話しかけてきた。「近ごろは子供が親を殴ったり親が子供を殴ったりするでしょう。」あぁ、やばい面倒なやつだ。「そういうのはね、女性がきちんと食事を摂らないからだ!ダイエットだなんだ言って!食べないからだ!」とりあえず、そうなんですかね、と言っておいた。「あなたはしっかり食べている。食べてくれ!」こんなことを言われると残しづらい。残して帰るか、と思ったところなのに。面倒な絡み方をされても困るので、とりあえず返事もそこそこに一生懸命食べ続け完食。一応おじいさんに会釈をして帰った。
色々と複雑な気持ちの金曜の夜になってしまった。深読み。
コイケでした。
アラ還のマウンティング
年が明けてから、我が家にも年賀状が届いている。実家なので基本的に母宛。
今年は、その年賀状の管理(送った人と受け取った人で漏れがないかのチェック)を私がしていたのだけれども、作業しながら内容をパラパラと読んでいた。
家族写真やペットの写真を使っているものでは成長を楽しんだり、過去の私達姉妹の担任の中には年賀状のやりとりが続いている先生もいるので、今校長なのか〜、などと出世ぶりを確認したり、自分の同級生が母に年賀状を出している(同じ職場なので)ことに驚いたり、なかなかわたしにとっては嫌いではない作業だ。むしろ割と好き。
その中でえっ?と思った年賀状があった。犬のイラストが印刷され、年始の挨拶の言葉の入ったシンプルな年賀状だ。特に写真が載っているわけでもない。
こう添えてあった。
「6人の孫のジジババより。」
前後に特に言葉なく、ただそれだけが書いてあり、なかなかのインパクトがあった。わたしに。
私達3姉妹は皆アラサーだが、結婚もしておらず孫はいない。母は孫に会える日をいつかいつかと待っている状況だ。
その差出人と母の関係も知らなかったため、何か前後の文脈を察することもできず、母に聞くのもやぶへびな気がしてそうしていない。母が特に何も気にしていなければいいなと祈るばかりだ。まあわたしもわたしで深読みしすぎなのだろうけれど。
母よ、もう少し待ってくれたら誰か1人くらいできると思うので気長に待っていてください。
コイケでした。
風呂
バスコです。
今から風呂に行きます。
家にあったビニール袋にガサっとタオルと小銭を詰めて、地元の温泉施設なるものへと。
公衆浴場とでもゆうのだろうか?
友達の迎えを、待っています。
珍しく先んじて出たら、全然来ない、
あ、きた
というところまでが、20時過ぎあたり。
今は無事に友達とも合流して、風呂にも入れて、帰宅しのんびりしているところです。
露天風呂で、女友達4人。
それぞれがしんみり何かを考えてるのかいないのか、わからぬままみんな暗い空の月をみてぼんやりしていました。
もうすぐ正月も終わります。
また闘いの日々の、始まりです。
女だけど、ふんどししめなおして、
いや、やっぱり女なので、
Tバック食い込ませる感じで、
がんばりたい所存。
バスコ
2018年9回目の食事
新年あけましておめでとうございます。
気持ちも新たに、またツラツラと書いていきたいと思います。
さて、実家に帰省して5日目。なかなか豪華な食事が続いている。我が家はおせちを作らず、1月1日の朝ごはんにお正月らしい料理をお皿に盛って食べる程度なので、連日おせちが続いて…ということはない。とはいえしばらくの間食卓には、煮込み、なます、黒豆、などなど、余韻を感じる料理が残ってはいる。
ただ、大体1月3日の夜ごはんから雰囲気が変わる。ここからは正月じゃないぞ!という気持ちになる。いつの間にか我が家で定着していた。もう作ったのであとは食べるだけ。
今夜はカレーです。カレー大好き。
コイケでした。
謹賀新年2018
明けましておめでとうございます!!
バスコです。
1月1日。全てが許され、緩やかにすぎるべきだと思っている1日。
ここ数日あたまを悩ませ悩みとれぬまま、そのまま首回りのコリへと変化していた胸の煩わせごとも、
もういいや、と、
私は舞台のお仕事なんぞをやっとるものですから、
取り巻くいろんなものごとはもう考えてもしゃあないと。
作品に出るということは、
『その作品に自分が関わっている一員である』
というこのシンプルな答えをいつのまにやら忘れてしまっていたなぁと
思い出しました。
なにをやるにも、やらなきゃいけないにしても、
モチベーションの水底は、そこにあると。
ハッとひらめく元旦の風呂。
なんていっても、それはパッとひらけたようにスッキリするなんてことはなくて、それはまた地続き。
地道に、負けずに、踏ん張って、
闘っていきます。
そんなこんなで、コイケさんとまた頑張ってみようと決めたこのおブログ。
再び、のんびりですが、できる精一杯で頑張って。
書かせていただきたいと思います。
なにとぞ、お付き合い頂けたら幸いです。
今年もよろしくお願いいたします。
写真は、新年一番最初に口にした、いちご大福。ほうじ茶とともに。
吸収ばかり
すっかり忘れてしまっていたが、せっかく思い出したので書いてみる。テーマに沿って書くというルールもすっ飛ばしてみる。
この連休、はっきり言ってかなり暇だった。土曜日曜に友人と軽く食事をした程度で、ほとんどの時間を1人で過ごした。
この暇な時間のほとんどを観ることに費やした。珍しく集中力が続いた。
『淵に立つ』から始まり、『たかが世界の終わり』と暗く鬱々とした気持ちになる映画を2本続けて観た後に『ブリジットジョーンズの日記』1.2で落ち込み、笑い、『舞妓Haaaan!!!』を懐かしみ、『はじまりのうた』で爽やかな気持ちの良さを感じ、『ナイスガイズ!』のライアン・ゴズリングのカッコ悪さに笑わせてもらい、そして最後に『ダンケルク』を映画館で観てその迫力とリアルな恐怖感に圧倒されてきた。
その帰りに西加奈子の『サラバ!』の文庫本が発売されていたので上中下巻を全て買って読む気満々で帰ってきたんだが、上巻を三分の一ほど読んだところで猛烈な焦りとモヤモヤ感に包まれたので何か発散せねばと、とりあえずダラダラとこうして書いてみている。
それと、ずっと買おうと思ってた、ごくごく飲むとき用の少し大きめのグラスをやっと手に入れた。早速、今日はそれに入れた牛乳を2杯飲んだ。この世の飲み物で1番美味しいのは牛乳だ。
吸収ばかりの連休だった。
コイケでした。